三中 (中野区立第三中学校)
09年4月、中野区が新方針 三中統廃合は1年間先送り |
09年4月、中野三中の統廃合をめぐって新たな展開がありました。三中をふくむ統廃合計画がすくなくとも1年間、足踏み状態に入ります。
くわしくは → こちら (「新たな中野の教育に向けた検討会議」についてのページ)
09年12月の新しい情報 「新たな中野の教育に向けた検討会議」をあやつるのは? → こちら (PDFファイル、2ページ)
陳情署名は12月1日に第3次分2684人を提出し、合計は5890人になりました。
同一内容の署名をすすめる5丁目町会が2日に2次分643人を提出しました。
いずれも、なおその後も署名が届いています。
1カ月という短期間にこれだけの署名が寄せられ、地域ぐるみで存続を求めていることが鮮明になりました。
中野区議会の議会運営委員会は1日と10日、この2件の陳情の扱いについて協議し、委員会審議にまわさないと決めました(陳情却下)。審議して、採択、不採択、継続審議のいずれかに決めるのでなく、そもそも審議しないというものです。
その理由は、委員会で審議される性格のものではない、現在教育委員会で協議中である、議会として(教委に)結論を与えてしまうことになるようなことは避けるべきだ、という意見だったと、議会事務局はいいます。
陳情は、区議会の規定に照らして議会事務局が受けつけました。各会派で構成する議運は、審議にまわさず却下しました。あまり例がないことです。それほど、この陳情署名の衝撃が大きかったといえます。
これまで、区や教委が内部検討中で結論が出ていない問題でも、陳情・請願は出て審議されています。また、現に今回の議会でも、学校再編・学校統廃合について、従来の計画にとらわれない提案、意見が自由に交わされています。
それだけに、この陳情の「却下」は特別です。あげられる理由は、理由として成立しません。区が結論を出していない問題は、それに影響を与えるからと却下し、すでに決まっている問題は、決定済みだとして却下するというのでは、陳情・請願の制度の意味がないではありませんか。
審査すると、三中存続を住民がこぞって望んでいるという現実を認めざるを得ず、そうなると、住民の意思とかけ離れた区の構想を強行できなくなるため、理由にならない理由をあげて、審議入りを阻んだものとしか考えられません。
陳情審議を回避するためだけのこじつけの却下理由を、住民は納得できません。
町会長、商店会長、同窓会長ら18氏が、三中存続の1点で共同してよびかけるという地域ぐるみの枠組みと、1カ月という短期間に7000人の住民が賛同を寄せた広がりが、議会を揺るがせたといえます。
このように、署名に表れた住民の意思、願いは、区政への態度や思想信条の違いを超えて、正当で切実なものであることが明らかになりました。三中存続の願いは、いまやおもてだってはだれも否定できなくなっています
。
この到達に確信をもって、今後、署名に現れた強い願いの実現に向かって、住民側の運動の方向を探っていきたいものです。
陳情署名は、区当局の学校統廃合の進行にも大きな影響を与え、新たな事態を生んでいます。
区は、区学校再編計画の改定時期になっているため、検討をすすめていました。改定にあたってはこれまで、計画の「基本は変えない」としていました。その改定の骨子(改定の考え方)を、今回の議会に報告する予定でした。
しかし、12月10日の議会閉会までにその報告はされませんでした。異例のことです。
このように、区当局が、計画を予定通りにすすめられなくなっているのも、今回の陳情署名の成果といえます。区が既定路線で強行突破できなくなっています。住民にとっては、光がほの見えてきたことになります。
12月7日、住民のつどいを開き、今回の区議会の陳情却下の決定、区の統廃合計画の改定案の未報告などの新たな事態を分析しました。今後、09年2月の議会には、統廃合の計画が報告されるものとみられ、三中残せの声をいっそう広げていくことにしました。
区が2005年に策定した学校再編計画が、三中、五中、十中の3校を統合し、新校2校にするとしています。(区全体では、小学校が29から21に、中学校が14から9校にするという計画です)
計画は、2005年度から2019年度までの15年間を、5年ずつの前期、中期、後期に分け、三中は中後期の対象l校です。(前期の対象校である東中野小学校は2009年3月の廃校が、ことし7月の区議会で決まってしまいました)
区は現在、中後期の計画の見直しをすすめており、12月初めの議会には、統廃合計画案を提示するものとみられます。廃校案ができてしまってからでは、その撤回は困難です。それは、東中野小学校の経験で明らかです。
決まる前に、三中残せの声をあげて、区に示すことが必要です。
三中は、9学級300人規模の生徒数でずっと推移しています。学校の説明でも、今後、生徒数が減る予測はありません。廃校にする理由はありません。
区の学校再編計画のあらまし(地図に落とすと) → こちら
署名の内容(署名用紙の記述)
【主旨】
区立小中学校再編計画を見直し、第三中学校を残してください
【理由】
第三中学校は、地域住民の貴重な財産であり、地域はその存在を誇りに思っています。
帰国子女教育での実績は、海外在留邦人や全国的にも知られており、大きな役割を発揮し、期待されています。
芹沢光治良文庫など地域の歴史と文化の遺産の継承も担っています。
東中野小学校が2009年3月廃校とされたいま、三中は、災害時の避難場所など、住民の安心、安全のよりどころでもあります。
署名用紙はダウンロードできます → こちら (PDFファイル)
署名よびかけ人18氏は地域ぐるみの声です
三中学区の中の、8町会、5商店会、2同窓会(東中野小学校、三中)の会長、副会長、顧問の方々です。役職ではなく個人の資格です。
とはいえ、学区内15団体のトップが、そろって名を連ねています。地域ぐるみで三中の存続を願っていることが、これでもよくわかります。
区政などの考え方のちがいを超え、三中の存続を願うという1点で共同して、地域にお願いしています。
署名する人に制限はありません。中野区の内外を問わず署名できます。
区外に住む帰国生や卒業生などへもどんどん広げてください。
署名は、10月31日に第1次の提出をしました。 620人でした。
署名事務局は、同日夜に開催された区教育委員会を傍聴し、発言してこの署名内容と提出を紹介しました。
第2次分 2586人を11月17日に提出しました。
12月1日第3次分の 2684人を提出しました。
5丁目町会が12月2日、643人を提出しました。
その後も署名は着いています。
合計で 7129人になっています。
約1カ月のあいだにこれだけの数が集まりました。なお、継続中です。
署名をよびかけるチラシ ↑
チラシのPDFファイル → こちら
つぎの18氏です。
中田昌之(東中野1丁目) 堀越章(同) 石崎卓(東中野2丁目) 小野光(同)高橋弘光(東中野3丁目) 小林武夫(東中野4丁目) 岸恒夫(東中野5丁目) 石川直行(中野6丁目) 金井邦夫(東中野1丁目名店会) 榎本治男(東中野3丁目東中野銀座商店会) 田中健雄(東中野3丁目並木通商店会) 寺田勇(東中野4丁目駅前飲食店会) 小山政雄(東中野4・5丁目共栄会) 大福真由美・若林成士(中野第三中学校同窓会) 飯田雄一(東中野小学校同窓会) 岡玲子(芹沢光治良記念会、東中野5丁目) 原田十徳(東中野3丁目、元校長)
署名用紙はダウンロードできます → こちら (PDFファイル)
東中野5丁目町会(小滝町会)が、三中の存続を求める署名のよびかけを、町会掲示板に貼りだし、回覧板で募っています。署名の内容は上記18氏よびかけの署名と同じです。
そのよびかけの全文は、つぎのとおりです。
区立第三中学校、存続要望に対する署名協力
について
すでに東中野小学校は来年三月をもって閉校となり、今また区立第三中学校が統廃合の対象校となっております。このまま傍観していては、その存続すら危ぶまれております。
この町には幼稚園、小学校、そして中学校まであり一貫して学園に恵まれた町会でした。
しかし現在、いかに区の行政とは言え、あまりにも住民を無視した政策と思われます。
この際町会員皆様のご賛同をえ、その存続を区に申し入れたいと思いますのでご署名をお願いします。
東中野五丁目小滝町会長 岸恒夫
町会員各位殿
(締め切りは十一月二十五日)
区議会に提出された三中存続を求める陳情署名は、12月3日と4日に開かれる文教委員会で審議され、署名者代表2人の発言もあるはずでしたが、それらが、いずれもなくなりました。
区議会の各会派の代表者で構成する議会運営委員会が、陳情を審議しないとと決めたためです。
7月23日つどいで要請書を決議し区に提出 → こちら |
10月12日に同窓会の総会、講演会があります。お知らせ → こちら
10月30日に三中の合唱祭があります。お知らせ → こちら (三中のサイト)
10月31日開催の区教育委員会で署名提出について住民が発言しました。 → こちら
学校統廃合について中教審が審議中です → こちら
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