東中野のまちづくり 本文へジャンプ


新たな中野の教育に向けた検討会議


その会議って、なにをしているの? 施設一体型小中一貫校だって? 09年12月

09年12月までに7回の会議を重ねたその会議は、なにを審議しているのでしょう。毎回傍聴している市民がそのひどさにびっくりして、チラシで報告しています。

だれひとり発言していない文言が、突然、報告(区が用意する)の文書に姿を現しています。 たとえば、「施設一体型小中一貫校の設置」です→ こちら (PDFファイル、2ページ) 09年12月

09年4月、中野区が新方針 三中統廃合は1年間先送り

 09年4月、中野三中の統廃合をめぐって新たな展開がありました。三中をふくむ統廃合計画がすくなくとも1年間、足踏み状態に入ります。

昨年11月の7000余の三中存続署名提出の結果、中野区は12月以降、予定していた学校再編計画の中後期計画の提示をできないでいましたが、この4月になって、教育委員会(17日)と議会(20日文教委員会)に新たな方針を示しました。

 それは、新たに「中野区教育ビジョン(第2次)」の策定を今後すすめ、来年7月か8月にそれを決定する、その策定のために学識経験者や行政などからなる検討会議を設置する(6月~2010年2月予定)、教育ビジョンと学校再編計画(統廃合)の中後期は、その検討会議の検討結果を踏まえて策定・対応するというものです。この結果、中後期の計画の提示はほぼ1年間ないことになりました。

 区が示した文書「新たな中野の教育に向けた検討について」は、教育委員会が2006年6月「中野区教育ビジョン」を策定し、その実行プログラムを定め、同年10月に学校再編計画を定め、学校統合をすすめたが、「社会の変化や教育をめぐる状況の中」、新たな課題への対応が求められており、教育の方向を明らかにし、連携教育、地域と学校の連携を早期に取り組むべき課題との認識のもと、「(仮称)新たな中野の教育に向けた検討会議」を設置し、教育指針を検討する、としています。

 検討会議の「検討事項」は①連携教育②学校と地域との連携③特別支教育の拡充④その他、です。「構成員」は、「学識経験者、区民、学校関係者、行政関係者等」です。

 「中野区教育ビジョン(第2次)」は、「検討会議での検討結果を踏まえ策定する」とします。「中野区立小中学校再編計画との関係」をわざわざ項目にあげ、「区立小中学校再編計画については、現行の再編計画に基づき推進するが、中・後期以降の新たな取り組みのあり方については、検討会議の結果を踏まえ対応する」としています。

 スケジュールは、09年6月~ 検討会議設置・検討、12月 検討のとりまとめ、10年1月 区民の意見聴取、2月 検討結果報告、となっています。(検討会議はここでおしまい)

 教育ビジョンの策定スケジュールは、10年3月 区議会文教委員会に検討会議の検討結果を報告、4月 教育ビジョン(第2次)素案の決定、4月5月 区民との意見交換会、6月 案を文教委員会に報告/パブリックコメント(意見公募)、7月 決定。

 上記は、区の文書のほとんど全文を紹介したものです。これだけでは検討会議の目的や内容、日程は、まだよくわかりません。事実、教育委員会の議論でも、委員からは、「新たな中野の教育に向けた検討について」と大きな看板を掲げた割に中身4項目では尻つぼみのようだ、これまで積み重ねてきたものをうまく生かすよう進めてほしい、これだけを検討するのに6カ月というのはかなり厳しい、などの意見が出ました。

 中野区の教育指針の方向をわずか半年の審議で出すというのは、性急です。内容も、ビジョンにふさわしい設定とは思えません。

 来年は区長選挙(任期満了は6月14日)なので、それとも関係するでしょう。「学校と地域との連携」をことさら重視するのは、三中存続署名のように、地域の町会、商店会などがこぞって異議申し立てするような事態をほかでおこさないためでしょうか。区長選対策なのでしょうか。

 この4月から、都教育委員会人事部職員課校長研修生(元区立富士見中副校長)を、三中校長に任用した布陣とも関係するかもしれません。

 検討会議の報告が2月に出たら、教育ビジョンの策定と並行して中後期の具体化を図るのか、教育ビジョンの策定を待って具体化するのか。文面からは両方とも可能性がありそうです。


資料 4月17日の区教育委員会に示した区の案

「新たな中野の教育に向けた検討について(案)」 → こちら (サイト内PDFファイル、1枚)
(この文書から「(案)」を削除したものを、4月20日に区議会文教委員会に提出しています)

「『中野区教育ビジョン(第2次)」の策定について」 → こちら (サイト内PDFファイル、1枚)

このページの先頭へ

三中のページへ