パーマロイが跡地活用計画の説明会を5月に開催します
パーマロイ跡地の汚染土壌入れ替え工事完了説明会が、3月10日、東中野集会所で開かれました。席上、パーマロイは、検討中の跡地利用について、一定の方向性を5月までに出して、周辺住民への説明会を5月に開催する予定だとのべました。
説明会には、施主のパーマロイ社の後藤社長、担当者の長崎氏、土壌入れ替え工事施工会社の工新建設の小沢社長、担当者の工新ビルサービスの青柳氏が出席しました。
工事は、汚染土4246.4uを掘削・除去し健全土に入れ替え、掘削にともなう地下水1000 uを揚水処理(凝集沈殿、曝気)したとのことでした。
現場敷地はほこりよけのため全面ブルーシートで覆い、今後、蚊の発生、シートのめくりあがりなどには、工新建設が対応するとのことでした。
ブルーシートでなく、簡易舗装などの対応を、との住民の要求には、ブルーシートは約1年もつ、それが最善の方法だと考えている、との返答でしかありませんでした。
出席住民からは、跡地利用計画について質問が集中しました。
パーマロイ社は、2008年8月から跡地利用の検討を社内ではじめたが、不動産関係のノウハウがなく、自社では無理だと判断し、11月に専門会社数社に有効活用の計画の提案を依頼したと説明しました。その締め切りが5月なので、それを待って検討し、方向性を出し、5月以降に説明会を開催する、とのべました。コンサルタントは複数の大手の会社に、コンペ(競争)のかたちで依頼した、と説明しました。
出席した住民や来住和行区議会議員は、マンション建設を予定しているのか、公園など公共的なものを含む構想なのか、「水神さまの碑」を残すなど条件はつけていないのか、などと質問。パーマロイ社は、依頼にあたっては特定の条件をつけていない、どういうものがでてくるか、まったくわからない、と答えました。
来住区議は、計画立案をコンサルに丸投げしているのでは、計画はもっとも利益をあげられるかどうかが最優先になり、周辺環境との調和や住民の要望を取り入れることが無視される危険があると指摘し、結論を決めたうえで、これで決まりました、これしかありません、という報告にならないようにすべきだと主張しました。
今回、社長が出席するなど周辺住民に説明し理解を求める姿勢を持っているのだから、結論を押しつけるだけの説明会ではなく、検討途中の複数案を出すような説明会にすべきだと求めました。